白血病薬研究に重大過失=企業関与、教授は「認識せず」―東大

白血病薬研究に重大過失=企業関与、教授は「認識せず」―東大
時事通信 2014年6月25日 0時29分配信

 東京大病院などが白血病治療薬について調べた臨床研究に、販売元のノバルティスファーマ社員が関わっていた問題で、東大は24日、「重大な過失がある」との最終報告書を発表した。ただ、研究代表者の黒川峰夫教授については「社員が病院に出入りしていることや、研究組織の事務局機能を代行していることを認識していなかった」との本人の説明を紹介するにとどまった。
 報告書は、社員が研究計画作成に関わったり、全ての患者情報を入手したりしていたのは不適切で、個人情報保護法に違反する重大な過失があると指摘。社員とやりとりがあった講師は「関与させてはいけないという認識を持っていなかった」と説明したという。しかし、黒川教授はこうした関与を知らなかったと話しているとした。 

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