<熊本傷害致死>准教授「除霊のきっかけは家族の心身不良」
毎日新聞 2014年7月5日 10時34分配信
◇大量に飲ませた水は「御神水」
「除霊」と称して女性に暴行を加えて死亡させたとして傷害致死容疑で逮捕された夫の崇城大生物生命学部准教授、福田耕才容疑者(52)=熊本市東区長嶺南=が「家族の心身が不良で除霊を受けるようになった」と供述していることが、熊本県警への取材で分かった。大量に飲ませた水は「御神水(ごしんすい)」と呼んでいたといい、県警は更に詳しい経緯を調べる。
県警などによると、同容疑で逮捕された野田英子容疑者(81)=同=は「神司(かんづかさ)」を名乗って30年以上前から1人で除霊活動をしていたが、宗教法人の登録はしていなかった。野田容疑者は「他の信者にも御神水を飲ませていた。除霊のお礼として1回数千円を受け取っていた」と供述しているという。
容疑は、野田容疑者の妹で無職の北山敬子容疑者(77)=鹿児島県姶良市西餅田=を含む3人で共謀し、6月21日、野田容疑者の自宅アパートの一室で、福田容疑者の妻利恵さん(51)に無理やり大量の水を飲ませたり、押さえつけたりする暴行を加え、窒息死させたとしている。いずれも容疑を認めているという。【志村一也】