小6自殺、桐生市がいじめ認め謝罪 150万円で和解

小6自殺、桐生市がいじめ認め謝罪 150万円で和解
朝日新聞デジタル 2014年9月30日 23時37分配信

 群馬県桐生市の市立小学校6年だった上村明子さん(当時12)が2010年に自殺した問題をめぐり、両親が市と県に3200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は30日、東京高裁(小林昭彦裁判長)で和解が成立した。いじめへの学校側の対応が不十分だったことを市が認め、解決金150万円を支払うことが主な内容だ。

 両親の代理人によると、このほか、市と県は明子さんの自殺に哀悼の意を表明する▽市は同級生の暴言や給食を1人で食べさせるなどのいじめに対して、教諭らが十分な措置を講じることができなかったことを謝罪する――ことなどが和解条項に盛り込まれた。

 今年3月の一審・前橋地裁判決は、明子さんが同級生からいじめを受け、いじめが主な原因で自殺したと認めたが、自殺が突発的で学校側は予見できなかったと認定。自殺そのものに対する賠償責任を認めず、いじめで受けた精神的苦痛などに対する慰謝料計450万円の支払いを市と県に命じた。市と県は内容を不服として控訴していた。

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