公金盗難、内申書記載ミス… 6人懲戒 千葉県教委
ちばとぴ by 千葉日報 2015年3月21日 11時12分配信
千葉県教委は20日、学校内で公金の盗難があった君津市立君津中学校の男性校長(59)や内申書に記載ミスがあった市原市立姉崎東中学校の男性校長(60)ら計6人を減給や戒告の懲戒処分にした。内申書の記載ミスは姉崎東中以外に10市14校で判明しており、県教委は千葉市分をのぞく9市13校について「現在調査中で、今後厳正に対処する」としている。
県教委によると、君津中の校長の処分は減給10分の1、3カ月。校長は昨年10〜12月、校内で4回にわたり、保護者から集めた公金計約73万円の盗難があったにもかかわらず、市教委への報告や警察への届出などの適切な対応を怠ったとされる。公金はいずれも鍵の掛かる場所に保管されていたという。今年1月、県教委に手紙が届き発覚した。
姉崎東中の校長は記載ミスのある内申書の提出を防げなかったとして、減給10分の1、1カ月の処分を受けた。
県教委はこのほか、大学の指定校推薦入試で出願書類の確認が不十分だったり締切日までに提出しなかったため生徒が受験できなかったとして、安房拓心高校の男性教諭(55)と柏中央高校の男性教諭(45)をいずれも戒告。安房拓心高校は管理体制にも問題があったとして男性校長(60)も戒告とした。両校の生徒とも別の大学や別の入試で合格している。
また、今年2月までの約20年間、許可を得ずに書道教室の講師を務めて報酬をもらっていたとして小金高校の男性教諭(59)を減給10分の1、1カ月とした。男性教諭は記録が残る過去9年間分だけで計約390万円を受け取っていた。「所属する書道会の師匠から頼まれ断れなかった」と話しているという。