体罰で県立高教諭を懲戒処分 「学校やめろ」と暴言
岩手日報 (2015/08/25)
県教委は24日、生徒を蹴るなどの体罰を加え「学校をやめろ」などと暴言を吐いた盛岡教育事務所管内県立高の男性教諭(31)を戒告の懲戒処分とした。昨年9月に乗用車で自転車の80代男性をはね、左腸骨骨折や脳挫傷など2カ月の重傷を負わせた一関地区の小学校の30代女性教諭も戒告とした。
県教委によると、男性教諭は7月6日午後1時半ごろ、学校の視聴覚室で、自身が顧問を務める運動部の1年生の男子生徒の胸を2度蹴り、平手で頭をたたいた。けがはなかった。
教諭は道具忘れや練習・生活態度などに対する日頃の指導への生徒の反応が不十分として約15分正座させて指導。生徒の受け答えに激高して体罰を加え、暴言を吐いた。同日中に外部からの通報で発覚し、校長が教諭を顧問から解任。教諭は生徒と保護者に謝罪した。
体罰教諭「指導した時間を返せ」と暴言も…戒告
読売新聞 2015年08月25日 11時01分
岩手県教育委員会は24日、生徒を蹴るなどの体罰を行ったとして、盛岡教育事務所管内の県立高校の男性教諭(31)を、同日付で戒告処分にしたと発表した。
県教委によると、教諭は7月6日午後、校内の視聴覚室内で、顧問を務める運動部の1年生男子生徒を約15分にわたり正座させ、部活動や生活上の指導をしていたが、生徒の受け答えに腹を立て、胸を足で2回蹴ったり、頭を平手で2、3回たたいたりした。その際、「指導した時間を返せ」「学校を辞めろ」「二度と試合に出さない」といった暴言も吐いた。
同日中に、学校に通報があり、体罰が発覚した。学校は、教諭を顧問から外し、ほかの生徒にも体罰がなかったか調べている。
教諭は、同日中に本人と家族に謝罪した。生徒にけがはなく、刑事告訴をする意向はないという。
教諭は事実関係を認め、「感情を抑えられなかった。深く反省している」と話しているという。
県教委教職員課の今野秀一総括課長は「県民の教育に対する信頼を傷つけて、大変申し訳ない。体罰に関しては、処分の厳罰化などで指導してきたが、研修などで、体罰撲滅を期していく」と陳謝していた。