栓を閉め忘れ 水道水120万円分流出 前橋総社小
上毛新聞 2016年7月16日(土)6時0分配信
前橋総社小(渡辺淳校長)のプールから水道水約3300立方メートル(水道料金約120万円相当)が流出するトラブルが5月に起きていたことが15日、分かった。教職員がプール掃除のために元栓を開けた際、水抜き栓を閉め忘れたのが原因。前橋清里小で6年前に同様の問題が発生した後、元栓開栓時に複数の職員で確認するルールを設けたが、徹底されていなかったという。
◎プール9杯分…「悪質性ない」公表せず
市教委によると、総社小の教職員が5月19日、プール掃除のため水道の元栓を開けた際、冬の凍結防止のため開いていた水抜き栓2カ所のうち1カ所を閉め忘れた。1人で作業していたという。4日後に用務技士が水道メーターの数値が急上昇していることに気付き、流出が発覚した。
流出した水量は同校のプール容量(約370立方メートル)の約9杯分に相当する。市教委が損失額を負担する。
市教委は総社小のトラブルを受け、プールがある全ての市立校に管理を徹底するよう指示。総社小の事案は悪質性がないとして公表しなかった。
佐藤博之教育長は「申し訳ない。人為ミスがないよう十分注意する」とコメント。「プールの水道管理の仕方が学校によって異なるのがミスの一因」と説明し、管理方法が簡単になるように設備を更新する考えも示した。
清里小は2010年5〜6月、同じ原因でプール約20杯分に相当する約7900立方メートル(水道料金約150万円相当)が流出した。