(朝鮮日報日本語版) 「間違って教えた」 教師が生徒の答案修正 /大邱

(朝鮮日報日本語版) 「間違って教えた」 教師が生徒の答案修正 /大邱
朝鮮日報日本語版 2017/8/2(水) 8:58配信

 大邱市内のある公立中学校1年生が先月5日に国語の1学期の期末試験を受けた。試験問題は国語担当教諭3人が分担して出題した。1年生12クラスのうち4クラスを担当した女性教諭(40)は試験監督をしていた時、自身が授業で間違ったことを教えたため、文法を含む2つの問題で生徒が誤答する可能性があることに気付いた。

 女性教諭は試験直後、4クラスの生徒約120人のうち50人の国語のマークシート式解答用紙をこっそり抜き、2設問の解答を修正テープで直した。女性教諭が授業の時に言った通りに解答した生徒(問題8で43人、問題24で7人)の不正解を正解に変えたのだ。ところが、成績評価教師が解答用紙を確認していた時、特定の問題にだけ修正テープが付いているのを不思議に思い、学校側に知らせたため、女性教諭による不正な修正の事実が発覚した。

 学校側と市教育庁監査チームは、問題8は問題そのものに間違いがあるとして、女性教諭が答案を修正した生徒43人を含め全生徒の解答を正解とした。文法に関する問題24については、女性教諭が解答用紙を修正した生徒7人が当初書いた表記のままにし、不正解とした。

 女性教諭は学校側に「私の間違いで生徒のテストの点数が低くなるのではと思い、答案を修正した。本当に申し訳ない」と話したという。学校側は女性教諭に対して校長警告処分を取り、女性教諭と一緒に問題を出題した別の国語教師2人には出題ミスの責任を問うて注意措置を取った。

 大邱市教育庁は「女性教諭が解答用紙を修正したのは、特定の生徒の成績を上げたり、組織的に行ったりする行為ではなかったが、教育界の4大不正の一つ『成績操作』に該当する」として1日、市教育庁人事委員会に対し、女性教諭への重懲戒処分を求めた。重懲戒処分には罷免・解任・停職・降格がある。

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