「いじめ」と判断したのに…。 学校側、対策委設置せず/東北町再調査委会議(青森)

「いじめ」と判断したのに…。 学校側、対策委設置せず/東北町再調査委会議
Web東奥 2017/11/10(金) 11:22配信

 青森県東北町の上北中学校の男子生徒がいじめ被害を訴えて自殺した問題で、町の「いじめ問題再調査委員会」(委員長・久保富男青森中央短大教授)は9日、調査報告書案に盛り込む方針の「学校の対応に不適切な部分があった」とする内容について、親からいじめの訴えを受けたにもかかわらず学校側が対策委員会を設置しなかったことなどを問題視していることを明らかにした。

 学校はいじめを確認した場合、校内にいじめ・不登校等対策委員会を設置することにしていた。

 再調査委は町中央公民館で第14回会議を開催。久保委員長らによると、学校は親の訴えを聞き、学年会議等を開いていじめと判断したものの、対策委を設けていなかった。また、男子生徒が特定の生徒から椅子を蹴られたことについて、学校が蹴った生徒に事実関係を確かめていないことも、不適切と見ているという。

 再調査委は学校の対応と自殺の因果関係について明らかにしていない。次回24日の会議で報告書案を完成させる予定。

シェアする

フォローする