入試内容漏らし停職 淫行中学教諭は免職 千葉県教委処分相次ぐ

入試内容漏らし停職 淫行中学教諭は免職 千葉県教委処分相次ぐ
千葉日報オンライン 2018/3/8(木) 10:01配信

 千葉県教委は7日、自校の入試面接で質問する項目を特定の受験生に伝えようとしたとして、県立京葉工業高校(千葉市稲毛区)の男性教諭(28)を停職3カ月の懲戒処分にした。受験生の中学校に電話して伝言を頼んだため発覚し、合否に影響はなかったという。は懲戒免職処分にした。

 県教委によると、京葉工の男性教諭は2月8日、同高の前期選抜入試(面接は同月14日)に志願した中学3年の男子生徒1人が通う県内の公立中学校に電話。電話口に男子生徒の担任を呼び出し、面接で質問予定の7項目を一方的に説明して男子生徒へ伝えるよう頼んだ。しかし、中学校側は男子生徒に伝えず、京葉工の校長に通報した。

 男性教諭は野球部顧問。男子生徒も野球をしていた。男性教諭は「人づてに京葉工が第1志望と聞き、希望をかなえてあげたかった」と説明。生徒の野球練習を見に行き一度会ったが、入試に関する依頼はなかったという。面接評価は全体配点の1割強を占めていた。

 山石教諭は、神奈川県内の中学3年の女子生徒とわいせつな行為をしたとして同県青少年保護育成条例違反(淫行)の容疑で先月21日に逮捕。千葉県教委の聴取に事実関係を認めたという。

 また、県教委は7日、通勤手当を不正受給したとして県立千葉工業高校(千葉市中央区)の女性実習助手(60)も減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にした。電車とバスを使うとして約1年10カ月間で約19万円を受給したが、実際は自転車で通勤。不正を指摘する匿名の手紙が県教委に届いたという。

 県教委は一連の不祥事を陳謝し、改めて再発防止を図るとしたが、これで本年度に懲戒処分を行った教員(監督責任除く)は18人。うち、わいせつ事案による免職は8人目となった。

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