覚せい剤使用、元教諭の男に有罪判決 京都地裁
京都新聞 2018/9/25(火) 23:00配信
覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた高知県室戸市の元小学校教諭の男(36)=懲戒免職=の判決が25日、京都地裁であり、戸��涼子裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
戸��裁判官は、ストレス発散目的で覚せい剤を使用した経緯に酌むべき点はないと指摘。一方、すでに社会的制裁を受けていることなどを理由に刑の執行を猶予した。判決によると、男は5月19日、高知県内で覚せい剤を使用した。
事件を巡っては、京都府警が別の覚せい剤事件を捜査する過程で男を逮捕。京都地検の勾留請求に対し、京都簡裁は「警察は都道府県単位で、捜査権行使の範囲が限定されている」と指摘した。その上で、男の事件は高知県警が捜査すべきとし、府警による逮捕は違法として勾留請求を却下していた。
京都府警組織犯罪対策3課などは24日、高知県安田町立安田小学校教諭、市川唯容疑者(36)=同県室戸市佐喜浜町=を覚せい剤取締法違反(使用)容疑で緊急逮捕した。「確かに使った」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は、今月中旬以降、同県内または周辺で覚醒剤を使用したとしている。府警によると、薬物捜査で市川容疑者が浮上し、24日朝に自宅を捜索。尿検査で陽性反応が出た。
県教委などによると、市川容疑者は昨年4月に採用され、今年度は6年生の担任だった。安田小の樋口隆徳校長は「学習指導の態度はとても良く、驚いている。大変遺憾で責任を感じている」と話した。【飼手勇介】