「パワハラ言葉のシャワー」職員らが学院を提訴へ

「パワハラ言葉のシャワー」職員らが学院を提訴へ
テレビ朝日系(ANN) 2020/8/20(木) 18:58配信

 繰り返し暴言を浴びせられ、退職を迫られた大阪の学校法人の職員らが裁判を起こすことが分かりました。ANNが独自に入手した音声データには、耳を疑うような言葉が記録されていました。

 “パワハラ研修”を訴える原告の職員Cさん:「人が責められているのを見るのがとにかくつらかった。泣いている方もいた。長時間、パワハラ言葉のシャワーを浴びせられたのが精神的に厳しかった」
 訴えを起こしたのは大阪の学校法人に勤める男性ら3人です。“パワハラ言葉のシャワー”。それは、男性らが参加した職員研修でのことでした。
 研修中の外部講師の音声:「あなたのように腐ったミカンを追手門のなかに置いておくわけにはいかない。まだ少しは可能性があって頑張ろうとしているミカンも腐ってしまう。負のオーラをあなたは出していました。明確に負のオーラを出していますよ。明確に。職場や周りの面々に聞いてごらんなさい」
 声の主は学院から委託を受けたという東京のコンサルタント会社から派遣された男性講師です。訴状などによりますと、大阪府茨木市の「追手門学院」は学院の人事課職員も同席し、研修の様子を見ていたそうです。
 研修中の外部講師の音声:「(学院との)執行部との打ち合わせのなかで再三、確認しておりますけども、残念ながら学院を退いて頂きたい。例外なくです。厳しいけどこれからの追手門の改革・成長のなかでは今の段階では○○さんはノーサンキューと言われたんです。老兵として去ってほしいんです。老兵として去ってほしいんです」
 このような言葉を一日8時間、5日にわたって浴びせられたといいます。
 “パワハラ研修”を訴える原告の職員Aさん:「そこで言われる言葉すべてが職場や日常生活で言われたことのないことばかり言われるんですよね。すごくしんどくなって体調も崩すことにはなりました」
 Aさん、Bさん、Cさんの3人もともにうつ病やうつ状態と診断され、のちに休職に追い込まれました。3人は来週、追手門学院やコンサルタント会社などを相手取り、賠償などを求めて提訴する方針です。一連の報道を受け、学院は今月20日にホームページを更新しています。コンサルタント会社は「取引の内容には守秘義務があり、コメントを差し控える」としています。

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