教員免許の失効情報検索ツール、文科相「国公私立の採用権者に利用働きかけしたい」
読売新聞オンライン 2020/11/4(水) 19:45配信
教員免許の失効情報を確認できる「官報情報検索ツール」について、萩生田文部科学相は4日の閣議後記者会見で、「私立学校の利用が少ないのは事実。本格実施に向けて国公私立の採用権者に働きかけをしていきたい」と述べた。
わいせつ行為で処分される教員が増えており、文科省ではその対策として、採用時に懲戒免職歴を調べることができる検索ツールの利用を呼びかけている。利用率は、都道府県教育委員会では100%だが、私立学校を運営する学校法人では1割未満。来年2月には、検索期間が現在の5年間から40年間に拡充されるため、文科省では私立学校側にも利用を呼びかけている。
萩生田文科相は、「(採用時に)虚偽の申告ができないようオールジャパンで取り組みたい」と述べ、教委や私立学校などとともに、わいせつ教員問題の対策を強化していく考えを示した。