道立江差高等看護学院 教員にもパワハラ…業務を押しつけ時間外申請には「能力がないからだ」 北海道

道立江差高等看護学院 教員にもパワハラ…業務を押しつけ時間外申請には「能力がないからだ」 北海道 
HBCニュース 2021/7/16(金) 7:36配信

 教員のパワーハラスメントが問題となっている道立の高等看護学院で、生徒だけでなく教員にもパワハラがあったとみられることが、新たに分かりました。元教員の証言です。

 「私1人にいろんな業務を押し付けてきまして、一番ひどい時は80時間ぐらいの時間外労働になりました。時間外申請をしました。そしたら(上司から)『あんたの能力がないからだ』という風にハッキリ言われました」(道立紋別高等看護学院の元教員)

 道立紋別高等看護学院で勤務していた元教員です。一部の教員によるパワハラとみられる言動は、同僚の教員にも向けられたと話します。

 「あまりにも幼すぎる人たちなので、私も(仲間に)入る気にはならなかったんですよ、率直にいうと。だけどハッキリ言って、はぶかれていったのはありましたよね」(道立紋別高等看護学院の元教員)

 紋別と道南の江差町にある道立の高等看護学院では、生徒と保護者が複数の教員から暴言や指導の放棄など、パワハラを受けたと訴えています。
 道の第三者調査委員会は、15日、生徒側から聞き取った教員13人と、延べ94件の事案について、パワハラがあったかどうか調査に乗り出すことを決めました。

 「教員からの聞き取りをしたうえで、それを踏まえてさらなる調査が必要なのか、調査が必要な場合にだれに対して調査をするか決めることになる」(第三者調査委員会座長・山内良輔弁護士)

 道立高等看護学院をめぐっては、今月2日の道議会で教職員が2018年度までの5年間で旅費およそ320万円を不適切に受け取っていたことが明らかになったばかりです。

 「今回、旅費の不正受給に関しても、パワハラに関しても、まったく倫理観がない状況…ただ私は学生に対してしっかり教育しようと思ってましたので、あの人たちのやっていることに対して追従しようとは思いませんでしたので」(道立紋別高等看護学院の元教員)

 生徒へのパワハラについて、第三者調査委員会は10月までに調査結果をまとめる方針です。

7月15日(木)「今日ドキッ!」午後6時台

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