「吐くまで無理やり水、園児をけんかさせる」など虐待…保育士4人に実刑=韓国
WoW!Korea 2021/9/10(金) 11:52配信
吐くまで無理やり水を飲ませて、保育士が残した食べ物を食べさせるなど、園児を常習的に虐待した韓国・ウルサン(蔚山)の某国公立保育園の保育士4人が実刑を言い渡された。
9日、蔚山地方裁判所は児童虐待犯罪の処罰などに関する特例法違反などの疑いで起訴された保育士A被告に懲役4年と80時間の児童虐待治療プログラム履修、10年の関連機関への就職制限を言い渡した。
他の保育士3人には懲役1〜2年、プログラム履修80時間、就業制限7〜10年を命じた。
A被告は2019年9月、当時3歳の園児に12分間で7杯の水を強制的に飲ませて吐かせたり、ほかの子どもたちの残した水まで強制的に飲ませたりするなど、数人の児童に対して、300回にわたり虐待した容疑で、裁判にかけられた。
特に、A被告は特定の児童を授業時間に排除したり、遮断された空間から出てこないように阻止したりもした。男女の園児のおむつをはずしたまま、互いに向かい合わせてしばらく立たせたり、ほかの園児を殴らせたりもした。
他の保育士3人も園児らに無理やり食べ物を与えて、子ども同士でけんかさせた。
裁判にかけられた残りの保育士6人も同様の虐待をおこなったが、虐待行為の程度と反省を考慮し、4人は懲役8か月・1年、執行猶予2年、2人はそれぞれ罰金200万ウォン(約20万円)と300万ウォンを言い渡した。
これとともに、管理をないがしろにした責任を問い、この保育園の園長に罰金7000万ウォンを言い渡した。
裁判部は「国公立保育園は期待される信頼度が高いにもかかわらず、虐待事件が発生し、確認されたわずか2か月の間に犯行回数だけでも非常に多く、さらなる虐待が推測される」とし、「何のためらいもなく常時的に犯行をおこない、保護者から許しを得ることもできなかった」と説明した。
公訴事実によると、この保育園で発生した虐待件数は660回、被害を受けた園児は約40人だ。