<南山学園>金融取引損失で理事解任…辞任取り消し

<南山学園>金融取引損失で理事解任…辞任取り消し
毎日新聞 2013年2月25日(月)14時1分配信

 南山大などを運営する学校法人南山学園(名古屋市昭和区)がデリバティブ(金融派生商品)取引で約229億円の損失を出した問題で、同学園は25日、取引責任者だった前財務担当理事の辞任を取り消し、解任とする処分などを発表した。これにより、前理事の退職金(165万円)は支給されないことになった。

 同学園は「デリバティブ取引の危険性を認識していなかった責任がある」と処分理由を説明している。

 監督責任を問い、当時理事長だったミカエル・カルマノ学長の来月から13カ月間の理事手当(計約124万円)の支給も停止処分とした。カルマノ学長は、来月からの学長手当13カ月分(計416万円)を全額自主返納する。ハンス・ユーゲン・マルクス理事長も同期間の理事長手当(計624万円)を全額自主返納する。22日に理事会などを開いて決めた。【加藤潔】

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