中学生の自殺 「3月末までに報告書」
YBC山形放送 2022/1/28(金) 20:50配信
酒田市立第一中学校で起きた女子生徒の自殺から、2月12日で1年を迎える。市教育委員会の鈴木和仁教育長は28日、いじめとの因果関係を調査している第三者委員会の報告書が、3月末にまとまる見通しを示した。
この問題は去年2月12日、酒田一中で女子生徒が自殺したもの。市教育委員会などによると、女子生徒は、自殺する4か月半ほど前に下駄箱に「死ね」「きもい」と書かれた紙を3〜4回入れられるいじめを受けていた。
この問題を受けて、去年9月末から弁護士や学識経験者などで構成する第三者委員会が、自殺といじめの因果関係について調査を進めている。
市教委の鈴木教育長は「私たちが預かる子ども、児童、生徒が自らそういった道を選ばなければいけなかったことには、市の教育に関わる者として非常に残念で悔しい。申し訳ないという思いが改めてある」と話した。
28日の会見で、鈴木教育長は、委員会がこれまで11回開かれ、全校生徒を対象とした独自のアンケート結果などを踏まえ、現在、遺族を含めた関係者への聞き取りを行っていると説明した。
そして、報告書のとりまとめは、3月末になるとの見通しを示した。報告書は、自殺といじめとの因果関係のほか、これまでの学校や市教委側の対応についても盛り込まれるとしている。
鈴木教育長は「ところどころの報告を聞くとなおさらのこと、なぜ(自殺を)防げなかったのかという思いを改めて強くする」と話した。
また、報告書の公表については「遺族がフルオープンでかまわないということであれば、個人情報に配慮し公表したい」と説明した。
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