川口市 特別委員会でいじめ問題の現状報告/埼玉県
テレ玉 2022/2/8(火) 20:26配信
1月、市に賠償を命じる判決が確定した川口市立中学校の元・男子生徒へのいじめ問題について、市は8日に開かれた市議会の特別委員会で改めて対応を謝罪し、今後の改善策を示しました。
この問題は、市内の公立中学校の生徒だった19歳の男性が、中学2年生の時にいじめを受け不登校になったのは、学校や市の教育委員会が適切に対応しなかったためなどとして市に賠償を求めていたもので、去年12月、さいたま地裁が市に55万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
その後、市が控訴を断念したため、1月に判決が確定しています。
8日開かれた市議会の特別委員会で、市は委員に対し、いじめに対する認識の甘さや、対応の遅さがあったことを改めて謝罪しました。
今回の判決を受けて「いじめは疑いの時点で対応する」、「当事者と寄り添うこと」などを、今後徹底していくとした上で、市内のすべての教職員を対象に、いじめ防止対策推進法の理解を深めるための研修を、年度内に実施する方針を示しました。
一方、当時の校長などへの処分については、判決を踏まえた聞き取り調査が終わり次第、対応するとしています。