「逮捕されると思っていた」 障害者施設利用の中学生を“逮捕監禁” NPO理事長ら2人を起訴 福岡県

「逮捕されると思っていた」 障害者施設利用の中学生を“逮捕監禁” NPO理事長ら2人を起訴 福岡県
TNCテレビ西日本 2022/8/10(水) 17:40配信

福岡県久留米市の障害者支援施設に連行しようと男子中学生の手足を縛るなどして不法に監禁した罪で、NPOの理事長ら2人が、8月10日に起訴されました。

逮捕監禁の罪で起訴されたのは、久留米市に障害者支援施設を置くNPO法人「さるく」の理事長・坂上慎一被告(57)と、志免町の小学校教師松原宏被告(37)です。

起訴状によりますと、坂上被告らは去年10月、長崎県内に住んでいた当時14歳の男子中学生の両手足を縛り、頭を殴るなどした上で、坂上被告が運営する久留米市の施設に連行しようと車に乗せ、途中、筑紫野市内の山道で下ろし「ここに手と足縛って転がして埋めるぞ」と脅迫するなど、不法に監禁したとされています。

坂上被告は逮捕前の任意の調べに対し「療育のためだった」と話していました。

一方、関係者に対しては「自分たちのやり方が警察に見つかったら、逮捕されると思っていた」と話していることが捜査関係者などへの取材で新たに分かりました。

警察は他にも同様の事案を10件程度把握していて、引き続き余罪があるとみて調べています。

 障害のある中学生を拘束し、施設に監禁したなどとして、福岡市のNPO法人「さるく」理事長の男(57)(福岡市早良区)ら2人が逮捕された事件で、福岡県警が関係先で押収した動画に手足を拘束された別の子供たちが映っていたことが捜査関係者への取材でわかった。
 県警は保護者から了承を得ながらも、子供への身体拘束が常態化していた可能性があるとみて、慎重に調べる。
 捜査関係者などによると、県警が昨年11月、同法人が運営する同県久留米市の障害児通所施設に通う男児への暴行容疑で女性職員を逮捕(処分保留で釈放)し、関係先を捜索した際、動画を押収した。分析の結果、子供たち約10人が手足を拘束されていた場面があったという。
 理事長の男は小学校教員の男(37)(福岡県篠栗町)と共謀し、昨年10月9〜11日、長崎県の自宅で就寝中の男子生徒の両手足を結束バンドなどで拘束。車で連行した施設などに監禁したほか、反省文を書くよう強要した疑いで県警に逮捕監禁と強要容疑で逮捕された。

障害者支援を手がけるNPOの理事長の男と教師の男が、14歳の利用者の男子中学生を殴るなどし施設に連行した逮捕監禁などの疑いで逮捕されました。
逮捕監禁、強要などの疑いで逮捕されたのは、障害者などの支援を行う福岡県久留米市のNPO法人「さるく」の理事長・坂上慎一容疑者(57)と志免町の小学校の教師・松原宏容疑者(37)です。
警察の調べによりますと、坂上容疑者らは去年10月、当時長崎県内に住んでいた利用者の14歳の男子中学生の手足を結束バンドなどで縛って頭を殴るなどした上、坂上容疑者が久留米市内で運営する施設に連れて行き、その後不法に監禁するなどした疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと、坂上容疑者は逮捕前の任意の調べに対し「療養の目的だった」などと話していたということです。
このNPOをめぐっては、去年11月、職員の女が施設に通う小学生に対して顔を殴った暴行の疑いで逮捕されていました。

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