中京高柔道部監督が2年間、部員に体罰 「ここにいる価値ない」暴言も

中京高柔道部監督が2年間、部員に体罰 「ここにいる価値ない」暴言も
岐阜新聞Web 2022/10/19(水) 8:42配信

 中京高校(岐阜県瑞浪市土岐町)柔道部の男性監督(37)が2年間にわたり部員に暴力や暴言を繰り返したなどとして懲戒解雇されていたことが18日、学校への取材で分かった。処分は13日付。

 同校によると、元監督は部員の頭を平手打ちしたり体を蹴ったりする暴力のほか、部員に「ここにいる価値はない」などと暴言を吐いたという。外部からの情報提供を受け、学校側が9月末に部員らに聞き取り調査をし、判明した。

 16日夜に同校で開かれた保護者向けの説明会では、元監督が部員同士のいじめに不適切な対応を取った疑いがあることも報告。詳細については「事実関係を調査中」としている。現在は、外部指導者が部員の指導に当たっている。

 岐阜新聞の取材に同校は「暴言、暴力はスポーツ校としての社会的影響力を鑑みて許されない行為。部員へのケアを徹底する」と説明。元監督は学校の聞き取りに対し、暴力と暴言を認め「悪いことをした」などと反省しているという。

 同校は学校法人安達学園(瑞浪市)が運営する。柔道部は県内強豪校で、男女36人の部員が所属。5月に大垣市で行われた県高校総体では男女アベック優勝を果たした。元監督は柔道部OBで、高校時代は全国総体優勝などの実績がある。2008年11月から教員の立場で監督を務めていた。

以前は剣道部で問題が

 中京学院大中京高校(岐阜県瑞浪市土岐町)の剣道部の30代女性コーチが1月の練習中、部員の女子生徒に平手打ちの体罰を加えていたことが5日、同校への取材で分かった。同校はコーチを2月上旬から1カ月間指導禁止の処分とした。
 同校によると、1月15日に校内の剣道場で、練習終わりの場面でコーチが生徒に指導した際、床に座っていた生徒の右の頬を平手打ちした。生徒にけがはなく、その後も登校し、部活動にも参加していた。
 平手打ちする様子を映した約10秒の動画が会員制交流サイト(SNS)に投稿され、動画を見た別の生徒が学校に情報を寄せた。同校がコーチに確認したところ、平手打ちをしたことを認めた。コーチは「指導する際、気持ちが高ぶってしまった」と話したという。コーチは非常勤職員。剣道部OBで4年前から指導している。
 学校幹部が生徒と保護者に謝罪。小林竜二副校長は「体罰は許されないこと。二度と起きないように徹底する」と話した。コーチは近く指導に復帰する予定。
 同校剣道部女子は2018年の全国高校総体で団体ベスト16入りした強豪。新型コロナウイルス感染防止のために開催中止となった今月末の全国高校選抜にも出場予定だった。

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