“自殺原因調査せず”の道職員が昇進 鈴木知事「仕事内容を踏まえて判断」 道立江差高等看護学院パワハラ

“自殺原因調査せず”の道職員が昇進 鈴木知事「仕事内容を踏まえて判断」 道立江差高等看護学院パワハラ
HTB北海道ニュース 2023/6/9(金) 19:56配信

2019年に北海道立江差高等看護学院に通う男子学生が自殺し教師のパワハラが認定された問題で、当時、自殺の原因について調査を行なわなかった北海道の職員が6月の人事で昇進していたことが分かりました。

北海道立高等看護学院では、これまでに教師による学生への53件のパワハラが認定されています。2019年には江差高等看護学院に通う男子学生が自殺していて、今年3月、道の第三者調査委員会は3人の教師による4件のパワハラが自殺につながったと認定しました。

男子学生が自殺した当時、北海道は学生らの精神状態を理由に自殺の原因について調査を行っていませんでした。調査の遅れや北海道の監督責任も指摘されている中、北海道は6月1日付の人事で当時の課長を局長に、局長を部長に昇進させています。

9日の定例会見で任命権者である鈴木直道知事は…。

「職員の人員配置などについては適材適所の中で、それまでの長年にわたる道としての取り組まれてきた仕事内容を踏まえて適切に今後も判断をしていきたいと思います。また道としての今回の責任などについては、ご遺族の皆様のご意向も踏まえながらしっかりと誠意を持って対応をしていきたいと思います。また組織としての問題点についてもしっかり再発防止の観点も含めてしっかりと対応をしていく、このことで信頼を回復していきたいと思います」と述べました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする