役職員の男性が職員に対しセクハラ 鳥取県が認可外保育施設を文書で指導(鳥取・米子市)

役職員の男性が職員に対しセクハラ 鳥取県が認可外保育施設を文書で指導(鳥取・米子市)
TSKさんいん中央テレビ 2023/9/6(水) 18:25配信

米子市の認可外の保育施設で、役職員の男性が、職員に対し、セクシャルハラスメントを行っていたことがわかり、鳥取県が文書で改善を指導しました。
TSKの取材に対し、複数の職員がセクハラやパワハラを受けていたと証言しています。

指導を受けたのは、米子市の認可外保育施設です。

鳥取県が2023年6月に実施した定期立ち入り調査で、役職員1人が、職員に対し、不快な性的言動、セクシャルハラスメントを行っていたことが分かり、県は、適切な保育の実施の確保に影響があるとして施設に対し、9月4日付けで、児童福祉法に基づいて文書で指導し、同様のハラスメント行為が発生しないよう改善策の提出を求めました。

施設のオーナーの男性はTSKの取材に対し、「セクハラと取られてもしようがないことをした」と県の指導内容について認めたうえで、飲み会の席で、職員に対し、「俺と結婚しよう」と場を盛り上げる冗談として発言したと説明しました。

一方、TSKの取材に応じた施設の職員からは、オーナーからハラスメントを受けたという複数の証言が得られました。

施設に半年間勤務していた元職員は…。

元職員:
「飲み会の席で酔っぱらって不倫しようぜと言われる。隣に座られておしりを触ってきて、ズボンの中に手を突っ込んできて何度もまさぐってくることもある」

さらに、子どもがいる施設内でもハラスメントがあったといいます。

元職員:
「子どもがいる前で声を荒らげられたので、びっくりした子どもが泣いたりした。私が知り得ないもっと昔からあったと聞いているし、慢性的に続いていたことと聞いている」

また、このほかにも施設内のやりとりを記録した音声データが残っていました。

オーナーとみられる男性:
「あすから来なくていいよ。おめーはもういいよ。やる気ねえんだろどっちにしろ」

職員によると、オーナーは「ミーティング」と称して、少なくとも月に1回、職員を飲み会に誘っていたということです。

しかし、出席を断ると…。

オーナーとみられる男性:
「じゃあなんで会社の忘年会に出れねーんだよ。会社の宴会にこれないことをなんでそんな公言できるんだ。彼氏も連れてきなよ」

ハラスメントとも受け取れる威圧的な言葉を受けたということです。

また、ハラスメントに耐えられず、退職を申し出た職員に対してはこのようなメールが送られたということです。

メールの本文:
「私には貴方が米子の全ての保育園で働けなくする力は実はありますよ。立ち居振舞い、発言は程々にして下さい。(中略)米子舐めるなよ、大物県議、大物市議に伝えるよ。(中略)何トチ勘違いして我々を舐めたこと吹いてんの?お目出度い野郎だな。ド勘違いするなよ、貴方は最下層の人間」

オーナーの男性は、妻が経営する市内の別の保育施設でも副園長を務めていて、この施設の複数の職員もハラスメントを受けたと話しています。

県の指導に対し、施設側から、5日付で「2度と性的な発言はしない」「外部の第三者機関に苦情窓口を設置する」とする改善策が提出されたということです。

TSKの取材に対し、オーナーの男性は「こういうことになったことは残念」とコメントしています。

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