千葉大、学長選考会議の議事録を公開 選出理由を説明した文書も
毎日新聞 2024/3/14(木) 18:12配信
千葉大の学長選考を担った同大学長選考・監察会議は14日、横手幸太郎・医学部付属病院長を新学長に選出した1月25日の会議の議事録を学外に初めて公開した。また、事前投票で得票数が2位だった横手氏を選出した具体的な理由について説明する文書も公表した。
学長選考には横手氏のほか大学院人文科学研究院の山田賢教授、大学院医学研究院の松原久裕教授が立候補。教員らによる事前の学内投票では山田氏が534票、横手氏が446票、松原氏が350票だった。
公開された議事録は発言者が特定されない形のやりとりなどが記された4ページ。これによると、「(学内投票の)投票率は91%と高く、この結果を重く受け止めるべき」との発言があった一方、「過半数の得票者はいない」や「(医学部出身の)前学長が進めてきた改革を継続、発展できる者を選考すべき」などの意見が相次いだ。
選考理由の公表についても議題となり「細かい理由は出すべきではない」などの意見があった。この後、委員による投票で14票中8票を獲得した横手氏が新学長に選ばれた。
また、同会議は議長名で「学長となるべき者の選考理由等について」とする文書を公表。横手氏について「他の候補と比較し、国際的に高い評価を得ている英文論文を多く発表している」などとした。【長沼辰哉】