相模原市立中傷害事件、1カ月前に被害生徒へ別の暴行/神奈川

相模原市立中傷害事件、1カ月前に被害生徒へ別の暴行/神奈川
カナロコ 2012年12月11日(火)5時0分配信

 相模原市立中学校3年の男子生徒(15)が同級生の鼻骨を折る傷害の疑いで逮捕、送検された事件で、事件1カ月前の9月にも被害生徒への別の暴行事案があったが、学校は教育委員会に必要な報告書を提出していなかったことが10日、分かった。市教委も事案発覚後に学校に提出の指導をしていなかった。

 市教委や学校によると、被害生徒は鼻骨を折った生徒と別の同学年の男子生徒から9月7日、校内で腹部を蹴られ、一時呼吸困難の状態になった。学校は保護者に連絡した後、被害生徒を自宅まで送り届けた。だが、学校は事故報告書を作成せず、口頭でも市教委に伝えていなかった。10月17日に鼻の骨を折られる傷害事件に発展。被害生徒は相模原署に「中学1年の1学期から複数生徒にいじめを受けていた」と話しており、9月の時点で必要な報告がなされていれば早期対応できた可能性もあった。

 校長(58)は11月下旬になって市教委に口頭で説明。しかし、市教委は報告書の提出を求める指導をしなかった。校長は12月10日午後になって書類を提出した。

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中学校、いじめ隠蔽?「単発的なけんか」と報告
読売新聞 2012年12月11日(火)9時22分配信

 相模原市内の市立中学校で、3年生の少年(15)が同級生の男子生徒(15)に重傷を負わせたとして逮捕される事件があり、市教育委員会は10日、中学校が男子生徒への継続的ないじめを隠蔽していた疑いがあるとみて調査に乗り出した。

 少年は10月17日の昼休み中、校内の廊下で男子生徒の顔をひざ蹴りし、鼻骨骨折の重傷を負わせた疑いで今月6日、神奈川県警に傷害容疑で逮捕された。

 男子生徒は県警に対し、「入学以来、10人前後の同級生から暴行などのいじめを受けていた」と説明。今年9月には別の少年から腹を蹴られ、一時呼吸困難になって病院に運ばれたこともあったという。中学校はこれらの事案を把握しながら、「いずれも単発的なけんかなどで、いじめとは捉えていなかった」として市教委に報告していなかった。

 市教委は「いじめを校内で隠蔽しようとした疑いがある」として、指導主事2人を中学校に派遣。校長らから事情を聞いている。

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