過去の体罰事例調査 全教員対象の研修も 滋賀県教育長

過去の体罰事例調査 全教員対象の研修も 滋賀県教育長
産経新聞 2013年1月17日(木)7時55分配信

 ■大阪・高2自殺受け

 大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が自殺した問題を受け、河原恵・県教育長は16日の定例会見で、「体罰は教育に対する信用を失墜させる背信行為。教育現場の意識改革が必要だ」と述べ、県内の公立学校で発生した過去の体罰事例や部活動での指導の実態を調査し、全教員を対象に改めて研修を実施する考えを示した。

 河原教育長は今月11日付で、各県立学校長と市町の教育長に対し、部活動指導などの実態を把握・点検するとともに、教職員が体罰を行わないよう改めて指導徹底を図ることを求める通知を送付している。

 県教委によると、調査は各学校で教職員から聞き取りを実施するほか、保護者にも情報提供を求める。また、児童・生徒からの訴えも把握するよう努めるという。今月中をめどに県教委が各学校からの報告をまとめる予定。

 この調査結果をもとに、県教委が研修のプログラムを作成し、来月以降に各学校の職員会議などを利用して研修を実施する。部活の顧問や体育担当教諭らに対しては、2月と3月にそれぞれ会議を開き研修する。

 会見で河原教育長は「暴力による指導は許されない。もう一度研修を徹底し、教職員に『体罰は絶対にしない』という強い決意を持ってもらう」と強調した。

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