いじめ事案:過去10年で最多の61件−−12年、県警まとめ /宮城

いじめ事案:過去10年で最多の61件−−12年、県警まとめ /宮城
毎日新聞 2013年2月1日(金)11時36分配信

 県警少年課は31日、12年中の県内のいじめ事案取り扱い状況を発表した。相談と被害届を合わせた取扱件数は61件で、過去10年間で最多となった。同課は、11年10月に大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題を受け、県内でもそれまで潜在化していたいじめが、警察にも届け出されるようになったとみている。
 いじめ事案61件のうち、被害届が出された14件は暴行や傷害事件として対応している。残りの47件は学校などの関係機関と連携して対応し、うち40件が解決、7件は対応を継続している。
 被害者の内訳は小学生13人、中学生27人、高校生21人で、いずれも前年より増加している。内容は、暴行や傷害罪に該当する可能性がある行為が28件、言葉によるいじめが8件などだった。
 同課によると、過去10年より以前では、94年に愛知県西尾市で中学2年の大河内清輝さん(当時13歳)がいじめで自殺した問題で、全国的にいじめ問題に対する関心が高まり、県内のいじめ事案取扱件数も12年を上回っていたという。
 同課は「いじめは絶対に許されない。1人で抱え込まず、警察にも気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。同課は「いじめ110番」(022・221・7867)を設置し、電話相談も受け付けている。【近藤綾加】
2月1日朝刊

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