<暴言>小3担任教諭、児童に繰り返す 宇都宮
毎日新聞 2013年2月1日(金)21時39分配信
宇都宮市立小学校で昨年12月、3年生担任の男性教諭(46)が受け持ちの男児に「下手くそ」「ばかたれ」などと暴言を繰り返していたと市教育委員会が1日、発表した。男児は先月15〜17日に欠席し翌18日、校長と教諭が保護者から苦情を受け謝罪した。この教諭は別の児童への体罰も判明。だが今も担任を続け、授業には校長が立ち会っているという。
発表によると、教諭は昨年12月ごろから、体育の授業で縄跳び大会の練習をした際、うまく跳べなかった男児に暴言を浴びせた。昨年12月10日には、学年主任の陰口を言ったとして男児2人の額を殴り、こぶができるけがをさせた。保護者からの訴えで発覚し翌日、教諭は謝罪した。うち1人の男児の父親に「二度と力に頼る指導はしません」と謝罪文を書いたという。
また同じく担任している学級で、特定の女児の発言を巡り「そう言ったよな」などと他の児童に呼びかけ、女児を追い詰めるような言動を取ったという。
市教委によると、教諭は約4年前、担任を続けることに反対する嘆願書が保護者から出された。当時は「信頼されていた一面もある」として、担任は外れたものの少人数の授業を受け持った。今回、担任を続けている理由を、市教委は「大きな(教育上の)成果も出している。総合的に判断したい」と説明。教諭への指導や、保護者と児童へのカウンセリングなどを行うという。昨年度まで2年間、この教諭が担任だった同小5年生の母親は「注意する時はすごく熱心に怒るという印象があった」と話した。
また、市教委は、市立中男子バレーボール部監督の男性教諭(47)が2年生部員4人に平手打ちする体罰をしていたと1日、発表した。【中津成美】