架空の学生で奨学金振り込ませた専門学校職員

架空の学生で奨学金振り込ませた専門学校職員
読売新聞 2013年2月5日(火)10時1分配信

 学校法人「モード学園」が経営する医療や福祉関係の専門学校「首都医校」(東京都新宿区)の職員が過去約4年間で日本学生支援機構の奨学金計約1114万円を不正に受け取っていたことがわかった。

 職員は架空の学生2人をでっち上げ、学生の口座に振り込ませていたという。同機構が事実関係を調べている。

 同校によると、奨学金の申請担当の30歳代の男性職員が、学生らの奨学金を申請した際に、架空の学生2人を紛れ込ませる手口で、2009年4月〜12年12月の2人分の奨学金を同機構から架空の学生の口座に振り込ませていたという。同校は1月29日付でこの職員を懲戒解雇とし、全額を同機構に返還した。

 同機構が昨年12月に奨学金関係の書類を送付したところ、1月8日、同校から「配布対象の学生2人が見あたらない」と連絡があった。同校の調査で、2人が架空の学生だとわかったという。

 同機構によると、これまでに同校に送った書類は受領されており、特に不審な点はなかったという。

 奨学金の申請は学校長推薦が必要で学校を通じて申請を行っている。同校は「管理体制に不備があり、反省している」としており、今後は複数の職員で申請をチェックするなど再発防止策を講じるとしている。

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