駆け込み退職:教諭ら4人、県条例改正で /福岡
毎日新聞 2013年2月27日(水)12時47分配信
26日開会した2月定例県議会で、県職員の退職手当条例改正案が提案・可決され、同日から施行された。これに対し議会提案直前の22〜25日付で県職員や教諭ら4人が駆け込み退職していたことが分かった。3月末まで勤務した場合と比べ、1人あたり50万〜60万円多い手当を手にすることになるという。
4人は22日付で退職した県職員1人と中学教諭2人(1人は県条例が適用される福岡市の教諭)、25日付退職の県立高教諭1人。改正条例では3月末まで勤務した場合、手当を100万円減額するとしている。4人とも諸手当を含む月給は40万〜50万円。3月分は支給されないが、退職手当減額も適用されない。教員3人はいずれも校長、教頭や学級担任ではないという。
今年度の県職員の定年退職予定者は1162人で、駆け込み退職は初めて。小川洋知事は「事情があるのは分かるが、公務員としての自覚をもって職務を全うしてほしい」と呼びかけていた。【林田雅浩】
〔福岡都市圏版〕
2月27日朝刊