生徒個人情報180人分盗難 神戸市立中教諭、車上狙いで
産経新聞 2013年5月1日(水)7時55分配信
神戸市教委は30日、神戸市東灘区の市立中学校に勤務する女性教諭(51)が車の中に置いていた手提げかばんを盗まれたと発表した。かばんには生徒のテストの点数や名前などを記載した指導手帳や生徒の写真データを保存した記憶媒体が入っていた。紛失した生徒の個人情報は約180人分。これまでのところ、データ流出による被害は確認されていないという。
市教委によると、教諭は2年の国語を担当。26日午後11時半ごろ、同校からの帰宅途中に同市灘区の銭湯に立ち寄った際、駐車場に止めた車内に指導手帳などの資料の入ったかばんを残していた。約1時間後に帰宅しようとしたところ、車の窓ガラスが割られ、かばんが盗まれているのに気づいたという。教諭は翌朝、灘署に盗難届を提出。生徒や保護者に謝罪した。
同市教委では、記録媒体に入れた生徒の個人情報のデータの保存や持ち出しは禁止していた。紙の資料の管理は規則がなかったが、市教委は「紙の資料にも今後は管理簿を作成するなど、個人情報保護を徹底したい」としている。