元高校チアガール、セクハラでPTSDと提訴

元高校チアガール、セクハラでPTSDと提訴
読売新聞 2013年6月17日(月)21時48分配信

 北海道の帯広北高チアリーディング部の元女子部員(19)と母親が17日、元監督男性の不適切な言動で心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、元監督と同高を運営する帯広渡辺学園(松浦護理事長)に慰謝料など計約514万円の損害賠償を求め、釧路地裁帯広支部に提訴した。

 代理人弁護士によると、元女子部員は2011年10月頃から、チアリーディング部の元監督からセクハラとパワハラを受けるようになり、11年11〜12月頃には「結婚してほしい」などと言われたりネックレスを無理やり渡されたりした結果、PTSDになり、母親ともども現在も通院中という。元女子部員と母親は話し合いによる解決を考えたが、和解が進まず、提訴したとしている。

 12年1月5日に同部の当時2年生10人が退部した。元監督は同年2月に監督を辞め、同年2月14日から2か月の停職と降格の処分を受けた。同年6月末には依願退職したが、今年3月まで同高で非常勤教員を務めていたという。

 同高の小島修二校長は「訴状が手元に届いていないので、コメントできない」としている。

北海道警帯広署は14日、勤務する帯広市内の私立高校の女子生徒にわいせつな行為をしたとして、道青少年健全育成条例違反の疑いで、中札内村、高校教諭川原紀彦容疑者(42)を逮捕した。

内容は、同校教頭でもある監督が、特定の部員の尻を触ったり、ネックレスを贈るなどしたほか「愛してる」といった“告白”や「結婚しよう」と“プロポーズ”までしている、という趣旨だった。また、監督が練習後に部員を誘ってファミリーレストランに行き、店内で手を握るなどしていた行為についても訴えていた。

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