女性教諭、男子児童の回答も加筆…いじめアンケ

女性教諭、男子児童の回答も加筆…いじめアンケ
2013年7月11日11時55分 読売新聞

 栃木市が実施したいじめアンケートで小学校の女性教諭が「いじめられたことがある」と回答した女子児童の回答に「なし」と加筆した問題で、市教委は10日、記者会見し、女性教諭が別の男子児童の回答にも加筆したことを明らかにした。

 会見した赤堀明弘教育長は、女性教諭がアンケートの記入前に児童たちにいじめと書かないよう指導していた点などについて、「不適切だった」と謝罪した。

 そのうえで、「いじめられたことがある」「いじめを見たことある」と回答した7人を女性教諭が個別に呼び出し、うち2人に教諭自らが「ない」と加筆したことを明らかにした。

 このうち、同級生に鉛筆で腕を刺されたとした女子児童については、「いじめではなく暴力。じゃれあっただけで今は仲良くなっており、児童は納得している」と説明し、いじめではないと強調した。

 これに対し、女子児童の母親は10日、「嫌な思いがあって無記名で回答したのに、『いじめじゃないよね』と誘導されるのは信じられない。娘は『転校したい』と言っている」と話した。

 文部科学省児童生徒課は「本人が嫌がっており、いじめとすべき。児童が訴えた重大事実で担任が介入すべきでない」としている。

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