児童生徒らにアンケート 教員の不適切行為把握で
福島民報 2013年7月11日(木)11時41分配信
教員による相次ぐ不祥事を受け、福島県教委は公立小中高校全校の児童生徒、保護者、教職員を対象に、教員の不適切行為に関するアンケートを実施する。10日、県庁で開いた県立学校長会議で示した。
体罰やわいせつ行為、暴言、飲酒運転など不適切な行為がなかったかどうかを調べる。原則、記名回答とし、不適切な事案が見つかれば聞き取り調査などを行い、事実関係を確認する。不適切行為と判断された場合は処分する。部活動の外部指導者なども含めて調べる。
今月中にアンケートを配布し、8月中に取りまとめる。保護者には児童生徒を通じ、アンケートに答えてもらう。県教委は「不祥事根絶には教員の意識改革が必要。現場の状況をしっかり把握したい」としている。
県教委は今年2月、体罰に関するアンケートを実施し、平成24年度に43件の体罰を確認した。調査前に学校から報告があった14件の3倍に上り、県教委が現場で起きた体罰を把握する態勢が整っていないことが明らかになった。