府内の公立高校、特別支援学校 いじめ「いやな思い」711人 京都
産経新聞 2013年9月7日(土)7時55分配信
いじめの状況把握のため、統一基準で調査を行った府教委は6日、府内の公立高校と特別支援学校の生徒のうち、「いやな思いをしたことがある」と、回答した生徒が計711人いたと発表した。より深刻で、教員などの指導が必要とされる第2段階にあたるのは67人、生徒の生命や安全に関わる重大な事案はなかった。
高校46校約3万6千人、特別支援学校11校約1400人が対象。記名式のアンケートと聞き取りを行い、府による統一基準で深刻度によって、いじめの度合いを3ランクに分けた。
生徒がいやな思いをしたと回答した事例は、計711件。その形態について複数回答可能で聞いたところ、悪口やからかいが482人と最多。物品の盗難などは87人、ネットなどによる中傷などは66人となった。
府内小中学校の調査結果についてはすでに公表しており、「いやな思いをした」と答えた小学生は計1万5756人、中学生は2679人だった。
府教委は「各学校で生徒の状態をきめ細やかに把握し、解消につなげるよう呼びかける」としている。(栗井裕美子)