<岡山県立大>入試妨害した教授を停職 審査後に並べ替え
毎日新聞 2013年9月13日(金)21時55分配信
岡山県立大(同県総社市)は13日、入試の採点業務を妨害したなどとして、デザイン学部造形デザイン学科の教授(60)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。大学によると、教授は昨年2月の一般入試と11月の推薦入試の実技試験で、複数の教員らとデッサンを合議で審査した際、評価の高い順に並べた作品を、審査後に並べ替えるなどして採点を妨害したという。作品は、他の教員が順番を戻し、採点に影響はなかった。
同大学の阿部淳二事務局長はこの日、記者会見を開き、採点妨害のほかに、「(別の教授2人が)合格ラインの受験生を不当に不合格にした」と、虚偽の内部告発を報道機関にしたことも懲戒処分の理由と説明。「大学の名誉と信頼を傷つけた」と話した。
これに対し、処分された教授は「採点に納得できなかったので順番を変えただけ」とし、内部告発については「自分ではない」と否定しているという。【五十嵐朋子】