アメリカ・ニューヨークの地下鉄車両内でまたしても放火事件が起きた。 1月10日午前3時40分。ニューヨーク市警が公開した「J線」の車両内の防犯カメラの映像は、一部が加工されているが、座席に横たわって寝ている乗客の頭近くのゴミが燃え始めているのが分かる。 すぐ横に立っている全身黒ずくめの男は、その様子をしばし眺めたあと、おもむろにゴミの紙皿や紙袋を火の上にかぶせ、さらに炎と煙があがった。 寝ていた乗客はホームレスとみられ、少し頭を動かすが、事態には気づいていないのか横たわったままだ。映像をみると、車両は川崎重工のアメリカ現地法人が製造し、導入されたばかりの「R211」なのか、比較的新しいようにみえる。 駅に到着すると、男は何事もなかったかのように下車した。