無施錠の住宅を狙い、空き巣などを繰り返したとして逮捕・起訴された男が、犯行後、盗んだ金で高級すし店などで人に奢っていたことがわかりました。 警察によりますと、北九州市小倉北区の無職・稲垣一則被告(71)は、去年10月、熊本県和水町に住む当時76歳の女性の自宅に侵入し、現金約14万円を盗んだなどとして、逮捕・起訴されています。 稲垣被告は、おととし5月から去年10月の間に福岡県や熊本県などで昼間に無施錠で不在にする農家の住宅を狙い、63件の空き巣などを繰り返していたとみられ、被害額は、931万円あまりにのぼるということです。 福岡県警は、23日、このうち裏付けがとれた3件の空き巣事件について福岡地検飯塚支部に送致し、捜査を終結しました。 警察の取り調べに対し、稲垣被告は、容疑を認めています。 また、稲垣被告は、イチゴ農園の経営者と名乗り、犯行後、飯塚市にある高級すし店に行き、店内にいた客全員分の飲食費30万円相当を払うなど、盗んだ金で人に奢っていたということです。 警察に対し、「格好つけたかったから奢りました」と話しています。 稲垣被告は、生活保護を受けて生活していましたが、逮捕前、警察からの発見を免れるために、北九州市内のビジネスホテルで生活を続けていました。 去年10月の逮捕当時、所持金は4000円でした。借金などはなかったということです。