大英博物館に元職員が侵入 システム止め、一部展示が公開停止に

英ロンドンの大英博物館で、解雇された元職員が館内に不法に侵入してコンピューターシステムを停止させ、一部の展示が公開停止に追い込まれた。複数の欧米メディアが25日報じた。男は侵入したその場で警察に逮捕されたが、システム障害は今も続いているとみられる。 米CNNや英紙ガーディアンが伝えた博物館や地元警察の説明によると、事件があったのは23日の夜。元契約職員の50代の男が館内に侵入し、入場券発券などを担う複数のシステムを停止させた。男は駆けつけた警察にその場で逮捕された。男はITを担当する契約職員で、今月中旬に解雇されていたという。 博物館は事件後、常設展の一部と企画展の公開を停止し、該当する入場券を買った人には注意喚起や払い戻しを行っているという。日本時間の27日午前11時現在でも、博物館のホームページには「IT設備上の問題により、一部の展示室は閉鎖を余儀なくされています。ご迷惑をおかけすることをおわびします」などとするメッセージが表示されている。 大英博物館は年間600万人近くが訪れ、英国で最も人気のある観光名所の一つとされる。(佐藤達弥)

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