オンラインカジノの賭け金40億円を資金洗浄した疑い 男3人を逮捕

海外にある六つのオンラインカジノの客の賭け金など約42億円を、自分たちが管理する複数のトンネル口座に移動させて犯罪収益を隠したとして、神奈川県警は4日、会社役員吉原秀明容疑者(44)=東京都文京区=ら男3人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で逮捕し、発表した。いずれの認否も明らかにしていない。 逮捕容疑は昨年6月17日~7月10日、賭博で得た資金など計約42億円を3人が管理する口座に移動し、犯罪収益を隠したというもの。口座を凍結し、約8億3千万円を没収する方針という。 県警によると、六つのオンラインカジノは日本語表記。3人はカジノ利用者に賭け金の払い戻しなどをする「決済代行」の役回りで、約500の法人名義の口座を使って資金の移動を繰り返したという。 2023年6月~24年7月の約1年間に、客から入金があった約900億円のうち、客への支払いなどを除いた約400億円を、カジノ運営側への送金のほか、不動産や高級車、暗号資産の購入にあてたとみられるという。この間、決算代行役で約47億円の利益を得たという。 国内では競馬など公営のもの以外に賭けることは、賭博罪に該当するため禁じられている。カジノが合法とされる国で運営されているサイトでも、国内から接続すれば違法となり、賭け金などは犯罪収益とみなされる。(村上潤治、加藤美帆、中嶋周平)

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