大阪に派遣した振り込め詐欺の受け子などと共謀して高齢の女性から現金をだまし取ったとして、男が熊本県警に再逮捕されました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、熊本市中央区中央街の自営業、大塚藍希(おおつか あいき)容疑者(24)です。 大塚容疑者は去年(2024年)9月1日から2日にかけて、仲間たちと共謀。大阪府東大阪市に住む82歳の女性に娘を装って電話をかけ、「高校の友人が会社の金を使い込んだ。会社に監査が来るため返さないといけない」などと言って、現金150万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、この事件で大塚容疑者は熊本市に住む19歳を詐欺の「受け子」として派遣し、現金を受け取らせたということです。 82歳の女性は数日後にかかってきた番号に電話をしたが誰も出ず、親族に相談したところ事件が発覚しました。 大塚容疑者は、別の男子高校生に対し、「県外に出て上の指示通りに働くだけで40万円もらえるよ」「お金を受け取ったり、送金したりする仕事だよ」とメッセージを送り、詐欺事件の「受け子」に勧誘したとして、去年(2024年)12月に職業安定法違反の疑いで逮捕され、その後、起訴されています。 警察は今回の逮捕について、「捜査に支障がある」として大塚容疑者の認否を明らかにしていません。