中学生2千人の内申書など一般ごみに、教頭を処分へ…福岡
2009年4月7日1時3分配信 読売新聞
福岡市教委は6日、同市西区の中学校の男性教頭(47)が調査書(内申書)や学力テストの結果など延べ約2000人分の生徒に関する資料をごみ袋に入れ、一般ごみとして出していたと発表した。
すべて回収され、市教委は個人情報の漏えいはないとしている。市教委は教頭と校長を厳重注意した。今後、教頭に対する懲戒処分を検討する。
市教委によると、一般ごみとして出したのは、担任をした学級の連絡網や出席簿、調査書の写し、修学旅行の写真などのほか、前任者から引き継いだテスト結果など1998年度から2008年度までの資料。
教頭はこの学校で4月1日付で教諭から昇任した。3月31日に職員室の自分の棚や机を整理した際、市役所専用(45リットル)の可燃ごみ用の袋に入れ、同市南区の自宅に持ち帰った。今月2日未明、自宅近くのごみ捨て場に出したが、回収業者が市役所専用のごみ袋と気づき、南区役所に届けた。
市教委は、生徒の個人情報が記載された資料は、それ以外の資料と仕分けして校内の施錠できる箱で保管後、シュレッダーで処分するよう定めている。
教頭は「後任者に机を引き継ぐため、資料を処分したかった。悪いことだと分かっていたが、仕分けに時間がかかると思った」と説明しているという。