鹿児島県与論町で15日、71歳の兄の顔などを殴ってけがをさせたとして、68歳の男が逮捕されました。兄はその後、死亡が確認されていて、警察は暴行と死亡の因果関係を調べることにしています。 傷害の疑いで逮捕されたのは、与論町立長の農業・上野喜佐吉容疑者(68)です。 沖永良部警察署によりますと、上野容疑者は15日午前5時ごろから午前7時ごろまでの間に、自宅や敷地内で兄・富三さん(71)の顔を複数回、素手で殴るなどの暴行を加え、顔に打撲などのけがをさせた疑いが持たれています。 上野容疑者と富三さんは同じ敷地内に住んでいて、上野容疑者は直後に「けんかをして相手がけがをした。早く来てくれ」と、自ら消防に通報したということです。 富三さんは心肺停止の状態で病院に搬送され、死亡が確認されました。 警察の取り調べに対し、上野容疑者は「兄を殴ってけがをさせたことは間違いない」と供述し、容疑を認めているということです。 警察は今後、遺体を司法解剖し、暴行と死亡の因果関係などを調べることにしています。