北海道室蘭市の漁港近くで約665キロのナマコを密漁したとして男10人が逮捕された事件で、現場から逃走していた主犯格の56歳の男が17日逮捕されました。 漁業法違反の疑いで逮捕されたのは、札幌市手稲区の職業不詳、中谷重仁容疑者(56)です。 中谷容疑者は、4日午後7時48分ごろから午後10時42分ごろまでの間、室蘭市の追直漁港近くでナマコ約665キロ(被害額260万円相当)を密漁した疑いが持たれています。 この事件では、すでに札幌市に住む30代から50代の男10人がその場で逮捕されていて、中谷容疑者は、現場から逃走していました。 室蘭海上保安部によりますと、中谷容疑者は弁護士を通じて「出頭の意思がある」という旨の連絡をし、17日逮捕されたということです。 中谷容疑者は、事件を計画した主犯格で、潜水用の空気ボンベやゴムボートを用意したとみられていて、密漁グループは中谷容疑者を中心に、知人を通じて構成された可能性が高いということです。 室蘭海上保安部は、中谷容疑者が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。