警察密着24時「倫理上の問題」 BPO、関係者に過度な制裁

放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は18日、テレビ東京の番組「激録・警察密着24時!!」を巡り、容疑者として放送した事件関係者への配慮を欠き、過度に社会的制裁を加えるものだったとして「放送倫理上の問題がある」との見解を発表した。 審理対象は、大ヒットアニメ「鬼滅の刃」を連想させる商品に絡む愛知県警の不正競争防止法違反事件の捜査を取り上げた2023年3月の放送回。放送された容疑者らは無罪主張をしていたにもかかわらず、その言い分が一切伝えられず、一方的に社会的制裁を加えたと認定した。 事件で逮捕された4人中3人が不起訴になったことに言及されなかった点については、テレ東がおわび放送をしていることから、被害が一定程度回復しているとして審理対象としなかった。 番組を巡っては、BPOの放送倫理検証委員会も1月、放送倫理違反があったと結論づけた。 テレ東は昨年5月に番組の制作中止を発表。同6月には放送当時の制作局長らを懲戒処分にするなどした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする