コンクリート詰めにした女児の遺体を大阪府八尾市の住宅に遺棄したとして、無職の飯森憲幸容疑者(41)=大阪市平野区=が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、大阪府警は19日、遺体の身元は飯森容疑者の姉の娘の岩本玲奈さん(死亡推定当時6~7)と判明したと発表した。 府警によると、飯森容疑者は「姉の娘を十数年前にコンクリート詰めにした」と供述。当時飯森容疑者と母親が大阪市平野区で、父親と姉、玲奈さんが八尾市で同居していた。姉が自宅に帰らなくなったため、飯森容疑者が岩本さんを預かっていたという。 飯森容疑者は死体遺棄容疑の逮捕前、玲奈さんについて「言うことを聞かず、しつけでたたいた。朝起きたら冷たくなっていた」などと説明。飯森容疑者が父親に相談すると、父親から「コンクリート詰めにしよう」と言われ、2人で詰めたと話しているという。 捜査1課によると、遺体は身長約110センチで、司法解剖で遺体を詳しく調べると、玲奈さんの腹部の臓器は損傷しており、出血が確認されたという。府警は何者かに暴行を加えられて死亡したとみて、殺人や傷害致死容疑も視野に捜査している。 飯森容疑者は昨年11月上旬、父親が住んでいた八尾市跡部本町1丁目の集合住宅の押し入れに、衣装ケースにコンクリート詰めした遺体を遺棄した疑いで今月1日に逮捕された。その後、交際相手で無職の柴田朱里容疑者(36)も同容疑で逮捕されている。(田添聖史、宮坂知樹)