長崎県北松佐々町発注の公共工事の入札を巡る官製談合事件を受け、同町の中村義治副町長は18日、官製談合防止法違反(入札妨害)などの疑いで逮捕、送検された町長の古庄剛容疑者(77)の給与や期末手当を今月21日支給分から一時差し止める方針を明らかにした。19日に開く臨時町議会に一時差し止めや不支給の規定を盛り込んだ給与条例改正案を提出する。 県警は古庄容疑者の認否を明らかにしていない。関係者や町によると、古庄容疑者は辞職の意向は示しているものの、議長に対し辞職願は提出していない。 そうした状況の中で給与を差し止める判断に至ったことについて、中村副町長は議会から18日に要望書が出されたことに加え「住民の皆さんも(差し止めてほしいと)思われている。本人(古庄容疑者)もそういうことを感じられているのではないか」と述べた。給与は逮捕された今月8日以降分から支給しない。 町議会は17日の全員協議会に続き、18日も議会運営委員会や全員協議会を開き、給与などの差し止めについて非公開で協議した。議員から異論は出なかったという。