高崎の児童虐待:被告、起訴内容認める 検察、懲役2年6月を求刑−−初公判 /群馬

高崎の児童虐待:被告、起訴内容認める 検察、懲役2年6月を求刑−−初公判 /群馬
2009年6月11日13時1分配信 毎日新聞

 小学3年の男児(8)を虐待したとして、暴行と傷害罪に問われた高崎市阿久津町、元教師、石川体(たい)被告(31)の初公判が10日、前橋地裁高崎支部(村田鋭治裁判官)であった。石川被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、即日結審し、検察側は懲役2年6月を求刑した。
 検察側は冒頭陳述で、石川被告は08年10月22日午後5時15分ごろ、安中市松井田町二軒在家の自宅近くで、当時の妻の長男の左腕をけるなどし、骨折させたほか、今年4月2日午後8時15分ごろ、自宅の風呂場で、男児の顔や胸を殴り、顔を浴槽の湯につける暴行を加えた上で、裸で屋外に放置した、などと主張した。
 石川被告は被告人質問で、男児にけがをさせたことについて「気持ちをコントロールできなかった」と弁明。検察側は論告で「唯一絶対の保護者に繰り返し加えられた暴力は、男児の将来に傷跡を残す」と主張した。
 弁護側は最終弁論で「石川被告は男児に愛情を持っており、強い子になってほしいと期待しての行為」などと執行猶予付き判決を求めた。【奥山はるな】

6月11日朝刊

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