青森県内に居住する60歳代の女性が警察や検事を名乗る男から現金の振り込みを要求され、2,940万円をだまし取られる詐欺被害にあいました。 青森警察署によりますと、女性はことし2月中旬、自宅にNTTを名乗る自動音声の電話があり、自動音声に従って操作したところ、NTT職員を名乗る男を介して警視庁上野警察署の「ヤマモト」を名乗る男につながり ・逮捕した犯人が、犯罪の資金が入ったあなた名義の通帳を持っていた。 ・あなたは共犯ではないか。 などと言われました。 その後、検事の「カネコ」を名乗る男が電話に出て ・共犯でないことを確認するため、資金を調達する必要がある。 ・口座を開設して送金してもらいたい。 と言われたということです。 更に女性は、カネコ及び金融犯罪対策課の「スガヤ」を名乗る男の指示に従い、金融機関や暗号資産取引所に口座を開設した後、3月5日から10日までの間6回にわたり、現金合計2,940万円を暗号資産取引所の口座に送金しました。 送金後女性は、山本らから ・全部のお金を調査する必要があるので、残りのお金をレターパックで送ってもらいたい。 と指示を受け、3月12日に指定された住所宛てに現金70万円を入れたレターパックを発送しました。 しかし13日、山本らと連絡がとれなくなったため、女性が上野警察署に問い合わせたところ、詐欺と指摘され被害に気付きました。 配送中止を依頼したため、70万円分の被害は食い止めたということです。 警察は警察官が現金の振込を指示することや金品の要求をするのは詐欺だとして注意を呼びかけています。