20日未明、北海道幕別町のコンビニエンスストア侵入し、従業員を脅して現金を要求したなどとして、自称94歳の男が逮捕されました。 建造物侵入・恐喝未遂・銃刀法違反の疑いで逮捕されたのは、全て自称で幕別町に住む94歳の無職の男です。 男は20日午前0時18分ごろ、幕別町札内北町のコンビニエンスストアに現金を脅し取るため侵入し、57歳の男性従業員に対し「強盗に来た、500円よこせ」などと言い、現金を脅し取ろうとし、さらに正当な理由がないのにもかかわらず、刃渡りが6センチを超える果物ナイフを所持していた疑いが持たれています。 男は1人で杖をつきながら来店し、男性従業員を脅しました。 しかし、男性従業員は要求に応じず、「来店した高齢男性が強盗に来た、500円よこせと言った」と警察に通報。 駆け付けた警察官が午前0時25分ごろ、レジカウンター前にいた男に声をかけ、所持品の確認したところ、上着のポケットに入っていた果物ナイフを発見し、その場で男を逮捕しました。 警察によりますと、果物ナイフは刃の部分が厚紙で包まれていて、ガムテープが巻かれていたということです。 男性従業員にけがはありませんでした。 警察の取り調べに対し、自称94歳の男は「脅し取ろうと思っていない。お金を借りに店に入った」「強盗に来たと言った覚えはない」と話し、建造物侵入・恐喝未遂の容疑を一部否認。 銃刀法違反の容疑に対しては、「魚をさばく用で、ジャンパーに入れっぱなしだった」と話し、認めているということです。 警察は、男の動機や事件のいきさつについて調べを進めています。