昨年2月に神奈川県相模原市の自宅で両親を殺害した少年(17)に対して、横浜家庭裁判所は3月17日、少年院に送致する決定を出した。 少年鑑別所などは「少年院に送るべき」との意見を出していたが、横浜家裁は昨年、「刑事処分が相当」として検察官に送致(逆送)。今年2月の裁判員裁判で少年は再び家裁に移送されていた。 結果的に保護処分が下されたが、立ち直りに重要な時期を少年が刑事施設で過ごすことになったため、専門家の中には「教育効果がある時期に少年を約1年間放置させたことは取り返しがつかない」と、当初の家裁の判断を批判する声が上がっている。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介)