<体罰>福岡市教委、2教諭を処分 バレー部、飲酒し指導も
2010年6月9日15時41分配信 毎日新聞
福岡市教委は8日、飲酒して部活動指導したり、体罰をしたとして中学の男性教諭2人を減給(10分の1、1カ月)と戒告の懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付。
市教委によると、減給処分を受けた市立中(西区)の体育教諭(53)は女子バレーボール部の顧問だった08年ごろ〜今年1月、休日部活日の昼食時、近くの飲食店でビールを中ジョッキ1〜2杯分飲み、そのまま指導を続けた。頻度は月1〜2回。別の日には、サーブやレシーブができない生徒の髪を引っ張ったり、足で押すなどの体罰を加えた。けがはなかった。同部は県内屈指の強豪で、練習にはレギュラーメンバーが参加していた。
年明け、保護者からの電話で発覚。市教委の聴取に、同教諭は「酒が好きなことは保護者も知っており、厳しい指導も含め認められていると思っていた」と話したという。
一方、戒告となった市立中(東区)の数学教諭(46)は3月23日の朝、受け持ちクラスの男子に「もうかかわらんといてほしい」と言われ、立腹。生徒の顔を1回殴り、上唇裏を4針縫うけがを負わせた。同教諭は90年7月にも、体罰で文書訓告を受けていた。教諭は「つい感情的になってしまった」と生徒と保護者に謝罪している。
市教委は「体罰に寄らない指導を目指し、研修強化に努めるとともに厳しい処分をしていく」と話した。【鈴木美穂】